大晦日の昨夜、NHKの番組『紅白歌合戦』を視聴していると、地震速報のテロップが入った。「午後11時27分ごろ東北地方でやや強い地震がありました」と。岩手県沖で発生したマグニチュード(M)5.7の地震で、盛岡市で最大震度4だった。東北の人々にとっては恐怖だったろう。それにしても年末を締めくくる番組の大トリの場面で地震か、と。北陸に住む自身は「嫌がらせ」のように感じた。2024年の能登半島地震は元旦だったので、つい関連付けて「大晦日と元旦に事を起しやがって」と思った次第。とは言え、ことしの干支は午(うま)。「人間万事塞翁が馬」という座右の銘がある。安易に一喜一憂しないことだ。

元旦のきょう、能登半島地震と奥能登豪雨(2024年9月)で亡くなった人たちを弔う追悼式が輪島市にある能登空港に隣接する日本航空学園キャンパス体育館で営まれた。また、能登地区の市役所や町役場、そして石川県庁(金沢市)など10ヵ所で献花台が設けられ、自身も県庁で黙とうを捧げてきた。献花台の横にはテレビモニターが設置され、輪島での追悼式の様子がリアルタイムで映し出されていた。(※写真は、石川県庁に置かれた献花台で黙祷をささげる人たち)
追悼式では、馳知事や地震当時の総理大臣だった岸田文雄議員が追悼の言葉を述べていた。印象的だったのは遺族代表の中山真さんの語りかけるような言葉だった。中山さんは輪島市町野町に住み、地震で自宅が全壊する被害を受け、さらに豪雨災害では当時31歳の姉を亡くした。地域の絆(きずな)を語り合いで繋いでいきたいと、被災地のFM放送である「災害FM」の立ち上げに関わり、現在、パーソナリティーを務めている。中山さんは「今後もラジオを通して震災や豪雨で大切な人を亡くした悲しみを抱える方に寄り添いたい」「姉は空の上から聴いてくれていると信じている」と述べていた。
この後、地震が発生した午後4時10分に合わせて1分間の黙とうをささげた。引き続き、オーケストラアンサンブル金沢のメンバーによる弦楽奏がしめやかに流れる中で献花が行われ、参列した人たちが花を手向けて犠牲者を悼んだ。
地震による犠牲者は2025年12月25日時点で、石川、富山、新潟3県で計703人(直接死228人、災害関連死475人)。石川県内では、関連死の審査を待つ人が12月末時点で251人いて、さらに増える可能性がある。また、輪島市では2人が行方不明となっている。豪雨では災害関連死を含めて20人が亡くなっている。
住宅被害は、3県に福井を加えた4県で計16万5千棟にのぼり、うち石川県内は11万6千棟となっている。石川県内では半壊以上の建物で、申請のあった4万4千棟の公費解体をほぼ終えている。石川県内の被災者で、仮設住宅で暮らす人は9135世帯・1万8586人にのぼる(12月1日時点・石川県生活再建支援課まとめ)。
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