☆いよいよ北陸は雪マークの季節 強烈寒気帯JPCZ居座るのか

このところの寒暖差のせいか、体調が今一つさえない。熱はないが、くしゃみや鼻水が出る。金沢の天気予報に雪マークが出始めた。きょう夕方からあす4日にかけて日本付近は西高東低の冬型の気圧配置となり、筋状の雪雲の帯「JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)」が日本海に発生し南下する見込みのようだ。このため、日本海側は広い範囲で雪が降り、北陸や近畿、東海、山陰などは初雪ラッシュとなるとの予報だ。平地でも積雪し、山沿いでは大雪となるところがあるとのこと(※図は、3日15時発表の予想天気図から抜粋、日本気象協会「tenki.jp」公式サイトより)。

北陸に住む者にとって、このJPCZは「クセもの」だ。日本海を直撃する寒波で、この影響で日本海から活発な雪雲が断続的に流れ込み、局地的に降雪量が多くなる。シベリアから寒気団が日本海に向かって流れてくる際に朝鮮半島北部の白頭山によって、いったん二分されるが、その風下で再び合流し、雪雲が発達しやすい収束帯(ライン)となって北陸地方などになだれ込んでくるのだ。強烈に覚えているのは、2021年1月7日から11日にかけてJPCZが若狭湾付近に停滞して大雪が降り続いたため、福井県内の北陸自動車では66時間にも及ぶ通行止となり、1600台が動けなくなったことがあった。(※写真は、2021年1月9日夕方の金沢市内の降雪の様子。翌日10日には65㌢の積雪となった)

今夜からあすにかけては、北陸地方の上空約5500㍍付近に大雪の目安となるマイナス36度以下の非常に強い寒気が流れ込む見込む。このため、新潟の上越、中越では平地で20㌢、山沿いで50㌢の積雪が予想されている(日本気象協会「tenki.jp」公式サイトより)。

雪の季節を迎えると、2024年元日の能登半島地震を思い起こす。まもなく丸2年となる。地殻変動、気候変動はいつ起きるかわからない。関東大震災(1923年9月1日)に遭遇した経験があった物理学者の寺田寅彦(1878-1935)は「天災は忘れた頃に来る」と書き記した。昨今の状況は「天災はいつでもやって来る」と表現した方がよいかもしれない。取り留めのない話になってしまった。

⇒3日(水)夜・金沢の天気 あめ